い草の国「熊本」だから作れる極上の畳表
※農林水産省大臣官房統計部 平成26年10月14日公表分より
熊本県は日本一の国産い草の収穫量と畳表の生産量を誇ります。
現在使われている畳表は、外国産のい草のものが多く、熊本のい草から作られた畳表は、ほんの数パーセントしか市場に出回っておらず、高級・最高級品と称されています。
その為、熊本城本丸御殿の大広間をはじめ、歴史的文化財の再生にも数多く使用されるています。
では、なぜ熊本のい草を使った畳表の方が良いのでしょうか?
国産と外国産の違いは、い草を育てる土壌と刈り取った後の乾燥の仕方、畳表として織り上げた後の仕上げ方法にあります。国産の場合は、い草がよく育つ土壌管理が徹底的に行われています。それに比べ外国産は、荒れた土地に苗を植えてい草を栽培している事があります。その土壌の違いが、質の違いに大きな影響を与えています。
また、その出来上がった「い草」の品質の違いに加えて、国産は、さらに国産の染め土で泥染をして、時間をかけて乾燥させ、それをブラシで磨く事で、い草を滑らかにして光沢を出します。
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畳ができるまで栽培面積
昭和20年代の後半から同30年代には概ね6年周期で増減し、40年代になって10.000ha前後で安定しました。
昭和49年以降、住宅新築戸数の減少や生活様式の変化等から需要が滞し、全国的に減少しました。
昭和60年からの政府の内需拡大策によりやや回復したものの、昨今は急激に外国からの輸入が増加し、再び減少しています。
全国から見た熊本のいぐさ
平成18年産「い」の作付面積及び収穫量(主産県)
区分 | 作付面積 | 10a当たり収量 | 収穫量 |
---|---|---|---|
主産県計 | 1370ha | 1120kg | 15300t |
福岡 | 46ha | 1190kg | 549t |
熊本 | 1330ha | 1110kg | 14800t |
い生産農家数、畳表生産農家数及び畳表生産量(主産県)
区分 | い生産農家数 | 畳表生産農家数 | 畳表生産量 |
---|---|---|---|
主産県計 | 1030戸 | 983戸 | 6880,000枚 |
福岡 | 53戸 | 53戸 | 344,000枚 |
熊本 | 973戸 | 930戸 | 6540,000枚 |
作付面積、収穫量及び生産農家数等(主産県)
年産 | 作付面積 | 10a当たり収量 | 収穫量 | い生産農家数 | 畳表生産農家数 | 畳表生産量 |
---|---|---|---|---|---|---|
平成14年 | 1810ha | 1140kg | 20700t | 1340戸 | 1260戸 | 7990,000枚 |
平成15年 | 1870ha | 1100kg | 20500t | 1330戸 | 1250戸 | 7860,000枚 |
平成16年 | 1800ha | 1150kg | 20700t | 1260戸 | 1180戸 | 7800,000枚 |
平成17年 | 1700ha | 1280kg | 21800t | 1170戸 | 1110戸 | 7820,000枚 |
平成18年 | 1370ha | 1120kg | 15300t | 1030戸 | 983戸 | 6880,000枚 |
現在、いぐさの作付面積は年々減少傾向にあります。
これは、高齢農家の作付中止や規模の縮小が要因といわれています。
それに加え、いぐさ・畳表の生産農家も減少傾向にあるため、いぐさの収穫量・畳表の生産量ともに減りつつあります。