畳ができるまで
1. 植え付け
い草は種から育つものではなく、株分けを2回くり返して育てる作物です。本田で育てられたい草のみ製品化されます。
2. 先刈り、肥料
無事に育て上げられたい草は、収穫の70日前から肥料を与え始めます。さらに収穫の65日前には、日当たりをよくするために穂先を刈り整えます。
3. 網張り
い草が倒れないように網をかけます。この時期のい草は、1日4〜6㎝伸びるので、成長の度合いに合わせて何度も網の高さを調整します。
4. 収穫
最初のノア絵の植え付けから約1年8ヶ月後、ようやくい草が収穫されます。
5. 泥染め、乾燥
収穫されたい草は、天然染土で泥染めし、16時間程度乾燥させることで畳特有の香りや性能が一層際立ちます。
6. 選別
選別機に通し長さごとに振り分けます。さらに傷や枯れの見落としがないかどうかを一本一本人の目で確認します。
7. 織り
何本も細かく糸を張った機会でい草を織っていきます。一畳の畳表を仕上げるまでに約1時間半かかります。
8. 表張り付け
ここからは、畳職人の仕事。農家さんの元から届いた畳表を畳床に張っていきます。
9. ヘリ付け
畳の縁を覆うヘリ付け。約10㎝以上の長さの針を自由に操り、体全体を使って寸分の狂いもなく縫い付けていく様子はまさに職人技!
10. 角綴じ
畳の角を守り、耐久性を高めるヘリの角の処理も大切なポイント。
11. 返し縫い
土台の裏側から畳床とヘリをさらに糸で固定します。
12. 拭き上げ
仕上げに畳の表面を綺麗に磨いて完成です。